電波時計
常に正しい時を
常に正しい時を刻むために、シチズンが開発したのが、10万年に1秒の誤差と言われる原子時計の標準電波を受信し、カレンダーや毎日のわずかな時刻ズレを自動的に修正する「電波時計」です。シチズンは、1993年に世界初の多局受信型電波時計を発表。以来、この分野のパイオニアとしてリードし続けています。
いつでも
ぴったり。
3、2、1、Happy New Year!のカウントダウンも、ぴったりに。電波時計が受信する時刻情報のもととなる原子時計の精度は、10万年に1秒の誤差。この高精度な時刻情報を受信することで、腕時計はいつでも正しい時を刻み続けます。
遅れない。
進まない。
腕時計の時刻合わせは面倒なもの。電波時計は、携帯電話の電波などノイズが少ない真夜中、あなたが眠っている間に、正しい時刻・カレンダーと同期。つまり、毎日自動的に修正してくれます。もう時刻合わせは必要ありません。
※ 電波ノイズが発生しやすい場所や、電波の届きにくい環境条件では、電波を正確に受信できない場合があります。受信環境をご確認ください。
About Radio Controlled
電波時計には
こんな技術が詰まっています。
もう、時刻合わせは
必要ありません。
電波時計とは、誤差10万年に1秒という正確さをもつ原子時計から送信される標準電波を受信し、自動的に時刻やカレンダーを修正する技術です。今ではスマートフォンなどでもあたりまえの機能となりましたが、実はシチズンがそのパイオニア。時刻合わせが必要なく、いつでも正しい時刻を表示できるという画期的な技術で、腕時計の信頼性を高め、大きな進化を遂げました。
世界4エリアで
電波を受信。
シチズンの電波時計は、日本、中国、アメリカ、ドイツの世界4エリアの電波送信所から送信される標準電波の受信に対応しています。日本では、おおたかどや山標準電波送信所(福島局)と、はがね山標準電波送信所(九州局)の2ヶ所から送信される電波を受信し、全国どこでも正確な時刻情報を受信することができます。
※ 世界多局受信対応モデルが対象です。 ※ 図は受信範囲の目安です。 ※ 地図表現、標準電波の発信域を示す円はイメージで、電波受信可能範囲を保証するものではありません。 ※ 受信可能な範囲はモデルによって異なります。 ※ 電波ノイズが発生しやすい場所や、電波の届きにくい環境条件では、電波を正確に受信できない場合があります。 ※ 国や地域の事情により、時差や都市名は変わることがあります。
パーフェックスマルチ3000 電波時計×パーフェックス
時刻がズレないためのテクノロジー「パーフェックス」に、世界4エリア対応の高感度電波受信システムを加えたものが「パーフェックスマルチ3000」です。日本、中国、北米、ヨーロッパの4エリアで、標準電波を高感度で受信します。特に北米では、コロラド州の送信所から半径約3,000km圏もの受信が可能。パーフェックスと高感度の電波時計を合わせることで、腕時計の正確さをさらに追求したシチズン独自のテクノロジーです。
北米エリア
ヨーロッパエリア
中国エリア
日本エリア
※ 図は受信範囲の目安です。 ※ 地図表現、標準電波の発信域を示す円はイメージで、電波受信可能範囲を保証するものではありません。 ※ 受信可能な範囲はモデルによって異なります。 ※ 電波ノイズが発生しやすい場所や、電波の届きにくい環境条件では、電波を正確に受信できない場合があります。 ※ 国や地域の事情により、時差や都市名は変わることがあります。
旅先の時刻を
ダイレクトに。
旅先で便利な「ダイレクトフライト」。現地時刻を知りたい時に、いつでも正しい時刻を表示します。国境を超えて活躍する人になくてはならない機能です。ダイレクトフライトには2つの種類があります。
※世界多局受信モデルが対象です。
ダイレクトフライト 2ステップで旅先の時刻に。
世界を旅する時も、電波時計で正確な時間を届けるために。「ダイレクトフライト」機能なら、りゅうずを一段引いて、秒針を都市名に合わせるだけで、選択した都市の時刻を表示。2ステップで、希望の時刻が手に入ります。xCやEXCEEDのレディスウオッチでは「ハッピーフライト」という機能名で呼ばれ親しまれています。
ダブルダイレクトフライト 2つの都市の時刻を表示。
ホームタイムとローカルタイムの両方を表示できる「ダブルダイレクトフライト」。2つの都市時刻を直感的な操作でそれぞれ単独で設定できます。また「ダイレクトチェンジ」搭載モデルでは、2時と4時のボタンを同時にワンプッシュすることで、ホームタイムとローカルタイムを瞬時に入れ替え可能。離れた都市で過ごす家族を想って時刻を入れ替えるなどのシーンで使うことができます。
アンテナの小型化で
腕時計をより小さく。
腕時計を、さらに小さく薄く、多機能にするためには、アンテナの小型化と省電力化が必要不可欠。下の写真は、シチズンが初めて電波時計を製品化した1993年から15年間のアンテナです。2008年には、アンテナの小型化により1円玉よりも小さいムーブメント Caliber H010を開発。だいぶ小さくなりました。でも、まだ完成形ではありません。電波時計の進化のために、アンテナの小型化と省電力化への挑戦はこれからも続きます。
Radio-Controlled Story
電波時計の
挑戦と進化のストーリー。
「正確な時」は
永遠のテーマ。
時計メーカーの永遠のテーマである「正確な時刻」を目指し、1989年、シチズンは電波受信を利用した「正確な時刻を表示する時計」の開発をスタートしました。この開発はシチズンとしてゼロからの挑戦であり、技術的な課題が山積みでした。開発用の装置もなく、窓際にアンテナを設置し、電波の受信状況を確認したり、受信性能を評価するための測定器を社内で作製したりすることから始まり、日本にはなかった標準電波受信用のICの独自開発、アンテナの小型化などに取り組みました。
世界初の
多局受信型電波時計、誕生。
さまざまな課題を乗り越え、1993年にシチズンが生み出したのが、世界初の「多局受信型電波時計」です。受信感度を左右するアンテナが、メタルケースや金属部品の影響を受けやすいことから、逆の発想で「電波を受信して動く」という機能を前面に出し、文字板の中央にアンテナを配した大胆なデザインが採用されました。
世界初、
光発電の電波時計、誕生。
1996年、シチズンは世界で初めて光発電エコ・ドライブを搭載した電波時計を開発しました。9時側のケース側面にアンテナを配し、受信性能とデザイン性を向上。また、時刻情報の自動受信と光発電により、時刻合わせと定期的な電池交換の煩わしさを解消しました。
魅せて見せない
腕時計へ。
その後、電波時計は「電波時計に見えないデザイン」へと発展を遂げます。アンテナをボディサイドの樹脂ケースに内蔵したモデルを経て、2001年にセラミック外装のアンテナ内蔵化や、省電化によるエコ・ドライブ搭載のモデルを開発。さらにはアンテナ、受信回路の改善による受信感度の大幅な向上により、2003年に、当時不可能とも思われていた世界初のフルメタルケースの電波時計の開発を実現しました。
世界初、
ディスク式都市選択機能を搭載。
シチズンが2009年に世界初のイノベーションとして世に送り出した最先端技術が「ディスク式都市選択機能」です。りゅうずを一段引いて回転させ、世界26都市が記された回転式ディスクを合わせると、その選択した都市時刻とカレンダーの表示を瞬時に開始します。操作性が向上したことで、簡単に世界中の時刻を知ることができるようになりました。
世界最小最薄*、
ワールドタイム機能を搭載。
女性の腕にフィットする「より小型で薄い時計」というリクエストに応えて、新しい受信ICを搭載し、アンテナ構造を見直した新型ムーブメントを開発。多局受信型エコ・ドライブ電波時計+ワールドタイム機能はそのままに、世界最小最薄*サイズの腕時計が誕生しました。
*アナログ式光発電電波時計として。2016年8月15日時点、当社調べ。
月の満ち欠けを
表現する腕時計へ。
電波時計の新たな可能性は、月の満ち欠けの表示というロマンを生み出します。2023年、アナログ式光発電腕時計で世界初の月齢自動計算機能「ルナプログラム」搭載の腕時計が誕生。電波受信した日付情報をもとに、ムーブメント内部で独自の計算式を用いてその日の月齢を計算。6時位置のムーンフェイズ部分に月齢を自動表示します。
電波時計から
未来を考える。
電波時計にできることは、きっとまだたくさんあるはず。正確に時を刻むテクノロジーを、どう応用していくか。シチズンはこれからも、アイデアを模索し、さまざまな発見を通して、未来に向けた新しい可能性に挑戦し続けていきます。
※ 現在は生産されていないモデル、日本未発売モデルも掲載されています。